ビジョン構築

　

その組織はどうして生まれたか、何を目的に初期のメンバーが集まったか。社会においてどんなことを実現しようとしていたか。組織の立ち上げにおいては共有されていたはずの理念が、事業の展開や経営陣の入れ替わりを経て、知らず知らずのうちに見失われてしまうというのはよくあることです。数値目標への一元的な評価や社会的な価値観の変化に合わせるうちに、その組織ならではの価値や血の通った思いが忘れ去られ、競合との差異化に腐心する経営方針が染み付いて、従業員の心がバラバラになったり、社会状況の後手に回った対応を取らざるをえなくなったりしていることに行き詰まりを感じる企業も多く見られます。

組織が何らかの理念を共有し、同じ方向を目指して舵を取る時、その組織は一つの身体のように動きはじめ、従業員もその一つ一つの部位として、それぞれの力を発揮していきいきと機能しだします。そうした思いこそ、組織という身体が抱く心、魂にほかなりません。

これは、いわゆる「経営理念」に当たります。
「企業理念」が組織のあり方を示す、従業員の取るべき行動指針のような不変の性質のものであるのに対し、ここで注目する「経営理念」とは、もう少しその奥にある、「信念」のようなものを念頭に置いています。

これをプラットワークスでは「ビジョン：志」と呼びます。
志
心臓の象形と足と出発線
「士（之）」と「心」を組み合わせて「心が突き動かされるところ」

組織の心の最も中心には、とりわけ経営者の心理があるはずです。
プラットワークスの「ビジョン構築」サービスでは、まずは深層心理学を専門とする心理士が、経営者あるいは経営陣に時間をかけてインタビューを行い、その人生の歴史や経営にかける思いを語っていただく中で、その心の奥底にある価値観や使命感を浮き彫りにしていきます。専門家の導きによって言葉にしていくことで、語った本人も意識的には気づいていなかったような思いを発見し、自ら「腑に落ちる」方も多くおられます。
そのような言葉は、経営者本人のみならず、そのもとで働く従業員の心を動かし、一つ一つの業務に「魂が宿っていく」のです。そうした仕事は、顧客へ、そして社会へと影響していく大きな力に変化していきます。

ここで得られた基本のビジョンを現実のものとし、定着させるべく、次の工程では弊法人の社会保険労務士が、経営上の実際的なコンサルティングを進めます。

 

01初志：創業ストーリーの作成

公認心理師・臨床心理士の資格を持ったコンサルタントが、創業者にインタビューさせていただき、物語にまとめて創業のストーリーを作成いたします。
組織を立ち上げる動機となった部分をお話しいただくプロセスを通じて、「初志」を思い出し、創業者ご自身の思いをより強くしていただける効果もあります。

 

02立志：経営理念の策定

代替わりやM＆Aによる組織再編など、組織のあり方を見直す機会に、明確な経営指理念を打ち立てるお手伝いをいたします。創業から現在までの経緯、そこで大切にされてきたこと、これから目指したいものをコンサルタントが聴取し、わかりやすい言葉にまとめてご提案いたします。

 

03伝志：HPの代表挨拶ページの文案作成

昨今、組織のイメージ作りにwebページの存在は欠かせません。とりわけ顧客が最初に目にすることの多い「代表挨拶」などの文章の作成を担います。

代表や経営陣にコンサルタントがインタビューさせていただき、その思いをweb上で伝える適切な文章を作成いたします。

 

04同志：ビジョン浸透研修－組織のビジョンを共有した組織づくりのお手伝い―

売り上げ目標や経済指標ではなく、組織運営に対する同じビジョンを掲げ、その実現に向けて切磋琢磨しあう仲間として従業員の関係を見ていけば、組織づくりのあり方は大きく変化します。

コンサルタントの出張研修を通して、組織参加の動機を互いに確認し、共通点や尊重し合えるポイントを見つけ、従業員様同士の絆を深めるお手伝いをいたします。