公募要領が公開!売上高100億円を目指す中小企業成長加速化補助金について中小企業診断士が分かりやすく解説

前回のコラムで概要について触れた中小企業成長加速化補助金について公募要領が公開されました。いよいよ具体的に動き出してきましたので、制度のおさらいをしながら最新情報を交えて改めて解説します。売上高100億円企業を目指す中小企業の皆さまにとって、大きな一歩を踏み出すチャンスとなる補助金ですので積極的に活用していきましょう

中小企業成長加速化補助金_公募要領(jGrantsページ)

中小企業成長加速化補助金とは

改めてですが、中小企業成長加速化補助金は国が掲げる成長投資支援政策の一環として2025年度に新設された補助金です。「売上高100億円を目指す意欲」と「それを後押しする大胆な投資を行う計画」を持つ中小企業を強力に支援することを目的としています。実際に売上高100億円を超える企業の比率は日本全体の0.4%ほどしかなく、市場に大きなインパクトを持っていますし、それだけ経済への貢献度も高いです。売上高100億円企業になることは簡単ではないですが、その割合が0.4%から1%、2%と増えることは国内だけでなく国際的な競争力にも繫がっていきます。

今回、公募要領が公表され、応募スケジュールや要件が明らかになりましたので、その重要なポイントをいくつかご紹介します。なお、詳細については公募要領を必ず確認のうえ申請するようにしてください。

制度内容と公募スケジュール

制度内容については特段その後の変更はなく、詳細が公開された形になりますので改めて整理していきましょう。
特に賃上げの項目についての詳細が判明しましたのでここは注目です。2025年度は前年度以上に様々な補助金の要件において賃上げが必須となっていますので、国としても大企業と比較し賃上げが遅れている中小企業に対しては早急に実現をしたいという想いがあることや、おそらく事業計画の審査においても重視されるポイントになると考えられますので、申請時にはしっかり押さえておくことが必要です。

経済産業省、中小企業庁、助成金、人材不足、シナジー、小規模事業者持続化補助金、インボイス、賃上げ、中堅・中小成長投資補助金、大規模成長投資補助金、ものづくり補助金、補助金、事業拡大、M&A、設備投資、生産性、人手不足、中小企業成長加速化補助金、成長、加速、売上高100億円を目指す宣言、省力化、中小企業省力化補助金、クラウド、システム、セキュリティ、中小企業、事業拡大、中小企業診断士、社会保険労務士

 

<スケジュールと審査方法>

〇受付期間:2025年5月8日(木)~6月9日(月)17:00まで
申請は補助金申請システム「jGrants」のみでの受付となり、紙やメール等での提出はできません。GビズIDプライムアカウントが必須なので、まだ取得していない場合は早めの登録をおすすめします。​

〇審査方法:一次審査(書面審査)と二次審査(プレゼンテーション審査)の2段階
書面審査を通過した事業者は、経営者自身によるプレゼンテーションと質疑応答により計画の妥当性・実現性をアピールします。採択結果は2025年9月上旬以降に公表される予定です。​

〇補助金の交付決定
採択された後に交付申請を行い、正式に補助金の交付が決定します。その後、交付決定日以降に契約・発注した経費が補助対象となり、最終的に事業完了後の確定検査を経て補助金額が確定される流れになります。

対象事業者

事業者の範囲も公募要領では明確にされています。「売上高100億円を目指す宣言」ではみなし大企業が対象になっていたので、本補助金の対象もみなし大企業が対象になるかもしれないと期待をしていましたが残念ながら対象外とされてしまいました。売上高100億円を目指す宣言の目的は成長志向を持つ経営者の意欲を向上することやネットワーク形成になりますし、公的資金を投入する補助金とは線引きがあって当然なのかもしれません。
とはいえ、成長意欲のある企業に幅広く活用してもらえることは間違いありませんので、対象になるようでしたら公募要領をよく確認して申請を進めていきましょう。

 

売上高100億円を目指す宣言の活用メリット

中小企業成長加速化補助金の要件の一つに「売上高100億円を目指す宣言」があります。これは中小企業庁が中心となって「将来的に売上高100億円を狙いたい」という経営者が、自らのビジョンや方策を社内外に示す場を設け、同じ志を持つ企業との情報交換やネットワーク形成につなげるための仕組みになります。現在公開されている宣言に記載する内容を確認してみましょう。

<企業が宣言に記載する内容>
① 企業概要
② 企業理念・経営者の意気込み
③ 売上高100億円実現の目標と課題
④ 売上高100億円に向けた具体的措置(取組)

宣言をすることは経営者の覚悟を示すことや企業のブランド力を高めること、上記のとおり社外ネットワークを作ることなどいろいろなメリットがありますが、宣言を通じて重要なのは「100億円を目指すこと」が目的ではなく、その過程で得られる学びや変化が本当の価値だと思います。実際に100億円に届くかどうかは業種やタイミング、そして外部環境などの運も関わってきます。ただ、宣言をきっかけに計画に沿った行動を始める企業は確実に変化していくはずです。

大規模投資への本気度が問われる補助金

売上高100億円という数字は多くの中小企業にとっては非現実的に感じるかもしれません。ただ、この補助金は公募要領にも記載にあるとおり、『自社の成長余力、変化余力を最大限伸張し、従前よりも一段上となる成長を目指した企業』や事業戦略を持つことを想定しています。経営者の強いコミットメントと、社外ネットワーク等の力を借りることで100億円も決して夢ではなくなるはずです。
「やってみたいけど、ここまでのリスクを取って大丈夫か」と悩んでいるならこの補助金が背中を押してくれるかもしれません。ただし、補助金の採択そのものはゴールではなく、その先にある事業拡大や地域経済への貢献、そして従業員への還元までイメージすることで全員がハッピーになる挑戦にしていきましょう。

社会保険労務士法人プラットワークスでは、多数の企業様に補助金や助成金の支援を行っていることや、自ら補助金や助成金の採択・通過した実績を踏まえ、皆さまの支援をいたします。まずはご相談からでもお気軽にお問合せください。

<サービス:各種補助金>
助成金・補助金・給付金申請支援


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