ビジネス
アルムナイ、アルムナイ採用
アルムナイ(Alumni)は、本来「卒業生」「同窓生」を意味する言葉ですが、ビジネス分野では「退職者」「元社員」を指します。
昨今では、ジェンダー平等の観点から、従来の「OB・OG」という性別を特定する呼称に代わる用語として、多くの企業で採用されています。
アルムナイ採用とは、自社を離れた退職者を「卒業生(アルムナイ)」と捉え、再び雇用する採用手法のことです。
かつては「出戻り」とネガティブに捉えられることもありましたが、現在は即戦力確保やイノベーション創出の手段として注目されています。その形態は、正社員としての復職(カムバック制度)に留まらず、外部パートナーとしての協業、顧客紹介、採用ブランディングへの寄与など、多角的な広がりを見せています。
アルムナイ採用を制度として明文化することで、退職者が抱く「戻りづらさ」を解消し、優秀な人材にとって「復職」を有効な選択肢へと変える効果があります。
企業側も自社の文化や業務内容を熟知しつつ、他社で培った新しいスキルや広い視野を併せ持つ即戦力を確保できる点が魅力です。
通常の中途採用と比較しても採用や教育にかかるコストを抑えられるだけでなく、入社後のオンボーディング(適応教育)期間を大幅に短縮できる実務的なメリットもあります。
人的資本経営の重要性が高まる中、退職者を「かつての仲間」から「社外のネットワーク」と再定義するこの手法は、持続可能な組織運営のあり方として多くの企業から注目されています。

