もくじ
1 はじめに
人事担当者の皆さん、社員への指導は特に難しい課題ですよね。「どこまでが指導で、どこからがハラスメントなのか?」という線引きに悩む方も少なくないでしょう。
指導とは、相手の成長を促すためのポジティブな行為です。一方、ハラスメントは相手の人格や尊厳を傷つける、許されない行為です。この境界線を見極める上で、相手の性格傾向、つまりMBTIのタイプを理解することは非常に有効な手段となります。
今回は、MBTIの知見を活かし、相手に寄り添いながら「ハラスメントと誤解されない指導」を行うためのヒントをご紹介します。
2 指導の3原則 −ハラスメントを防ぐために−
まず、タイプ別の話に入る前に、指導とハラスメントを線引きする視点を押さえておきましょう。
重要なポイントは、「目的」と「手段」の2つの視点です。
【目的の違い】指導が相手の成長や行動改善を促すものである一方、ハラスメントは相手に精神的・身体的苦痛を与えることを主眼として行われるものです。
【手段の違い】指導がタイミング・場所・言葉に配慮し、相手の行動にフォーカスして行われるものである一方、ハラスメントは感情的・抽象的・否定的な言い方で、相手の人格を攻撃しようと行われるものです。
👉詳しくは、MBTIを組織運営に活かすことのメリットとデメリット
このような違いを意識し、ハラスメントと誤解されない効果的な指導を行うため、共通して大切にすべき「指導の3原則」を確認します。
①行動に焦点を当てる
指導するのは「人」ではなく「行動」に対して行いましょう。「あなたはだらしない」と人格に対して否定的な言葉を言うのではなく、「今回の提出が遅れたことで業務に影響が出た」と具体的な行動と結果を切り離して伝えます。認知心理学では、人は自己イメージが傷つけられたと感じると、防衛的になったり相手を敵にみなしやすいという傾向があります(自己防衛規制)。そのため、行動への改善点を指摘することで、相手は自分の価値を否定されたと感じることなく、改善点と向き合いやすくなります。
②明確なゴールを設定する
人は「具体的で達成可能な目標」を提示されることで、行動に移しやすくなるーこれは、心理学の目標設定理論(ロック&レイサム)に基づく考え方です。例えば、「もっとしっかりやって」という曖昧な指摘では、相手は何をすればよいか分からず混乱する恐れがあります。代わりに「締め切りを守るために、事前に進捗を共有してほしい」のように、具体的で明確な行動目標があると、安心して動きやすくなります。これは、自律的な改善にもつながります。
③ポジティブな期待を伝える
人は、期待されるとその期待に応えようとする傾向があるーこれが心理学でいうピグマリオン効果です。指導は罰ではなく、「あなたならできると信じているよ」という前向きでポジティブな期待として伝えることが大切です。そうした声がけが相手に自信と動機づけを与え、指導そのものを”信頼のサイン”として受け取ってもらいやすくなります。
この3点を踏まえたうえで、次に「相手の性格傾向に応じた伝え方」を考えることが、ハラスメントと誤解されないより効果的な指導につながります。
3 MBTIを「相互理解」のヒントに
MBTIは、人それぞれの「ものの見方」や「判断の仕方」の傾向を示す指標です。これを指導に活かすメリットは「どのような伝え方が相手に響きやすいか」を知るヒントになることです。特に以下の区分は、実務で活かしやすいポイントとなります。
カテゴリー | 心理機能 | 傾向 |
---|---|---|
エネルギーの向かう方向 |
E(外向) | テンポの良い伝え方を好む |
I(内向) | 落ち着いた現場での静かな対話が適している | |
情報の受け取り方 | S(感覚) | 現実的で事実に基づいた情報を好む |
N(直観) | 抽象的な概念に関心がある | |
判断の仕方 | T(思考) | 合理性・効率性に基づく指摘に納得しやすい |
F(感情) | 共感や関係性を踏まえた伝え方が効果的 | |
外界との関わり方 | J(判断) | 計画性や秩序を大切にする |
P(知覚) | 柔軟性や適応力を好む |
こうした傾向を理解することで、指導が単なる「注意」ではなく、相手の心に届く「指導」と受け取られる可能性が高まります。それぞれの傾向ごとに響く指導を行うことで、指導がハラスメントと誤解されるリスクも低減するでしょう。そこで次に、具体的に16タイプごとの声かけ例を見ていきます。
4 16タイプ別「響く指導の仕方」と声かけ例
🔷分析・計画系(INTJ /INTP /ENTJ /ENTP)
分析・計画系の人は、感情よりも論理や事実を重視するタイプです。指導の際にも、感情的に伝えるより、「なぜそれが望ましくなかったのか」を客観的に示すことで、納得感が得られやすくなります。大切なのは、「あなたの論理的能力に期待しているからこそ、この点について一緒に考えたい」という姿勢を持って伝えることです。
・INTJ(建築家)へは、本質的な改善点を
INTJは物事の全体像を捉え、長期的な戦略を組み立てるのが得意です。そのため、表面的なミスのみを指摘しても、改善の動機にはつながりにくいことがあります。「今回のミスが、長期的な視点で見ると全体の効率に影響する可能性がある」と、より大きな構造の中での論理的な問題点を共有することが、改善を促す上で効果的です。彼らは、自分の思考の中にあるわずかなほころびに気づくことを通して、より深く課題に向き合おうとする傾向があります。
【声かけ例】「〇〇さんの戦略的な視点は素晴らしい。だからこそ、今回のプロセスにこのボトルネックがあると、最終的な成果に影響が出てしまう。より効果的な方法を一緒に探そうか?」
・INTP(論理学者)へは、知的好奇心を刺激する
INTPは知識欲が旺盛で、新しいアイディアや複雑な論理に魅力を感じる傾向があります。そのため、「ルールだから」などの一方的な説明では納得が得られにくく、むしろ反発を生む場合もあります。「そのアイディアは面白い。ただ、この部分にデータの裏付けがあると、さらに良くなるのでは?」と伝えることで、より説得力のある提案を自分なりに深めようとするきっかけになるかもしれません。
【声かけ例】「その発想、とてもユニークで面白い。ただ、この部分の客観的なデータがまだない。このアイディアを完璧にするために、どんなデータが必要か一緒に考えてみない?」
・ENTJ(指揮官)へは、リーダーシップへの期待を
ENTJは目標達成への意欲が非常に高く、リーダーとしての自負や責任感も強いタイプです。無駄や非効率に対しては敏感であるため、回りくどくい説明よりも、端的に現状を共有する方が受け入れられやすい傾向があります。「あなたならもっと効率的にできるはずだ」と能力を信頼している前提を丁寧に補足することで、押しつけや上から目線と受け取られにくくなります。
【声かけ例】「〇〇さんのリーダーシップは素晴らしい。だからこそ、この非効率な部分を放置しておくのはもったいない。次回は、このプロセスを見直して、さらなる効率化を期待しているよ。」
・ENTP(討論者)へは、新しい挑戦として
ENTPは常に新しい刺激やアイディアを求め、柔軟な発想で物事に取り組むことを好みます。一方で、頭ごなしに否定されたり、同じやり方を強いられると反発を感じやすい面もあります。「今のやり方も良さはあるが、別のアプローチにも可能性がある」といった提案の仕方で、彼らの好奇心をくすぐりつつ、改善へとつなげるコミュニケーションが効果的です。
【声かけ例】「〇〇さんのアイディアはいつも斬新で面白いね。ただ、今は基本ルールに沿って動くことも、別の視点から見て良い結果に繋がることがある。このやり方も試してみない?」
🔷支援・調整系(INFJ /INFP /ENFP /ENFP)
支援・調整系の人は、人間関係や価値観をとても大切にしています。彼らにとって指導されることは、「自分の行動が誰かを傷つけたのではないか」という不安に直結しがちです。そのため、頭ごなしに否定するのではなく「あなたの気持ちはわかるけど、組織としては…」と、まずは彼らの意図を汲み取る姿勢が求められます。そして、「なぜその行動が問題だったのか」を丁寧に、共感を示しながら伝えることが重要になります。
・INFJ(提唱者)へは、チームへの貢献意欲を認めて
INFJは周りのために行動することに意義を感じてます。ただし、その行動がルールを逸脱していた場合、「良かれと思ってやったのに」と自責感を持ってしまうこともあるようです。そのため、「チームを思って動いてくれた気持ちは本当にありがたい」と、まずはその献身性を認めた上で、「今回は全体ルールを優先することで、みんながよりスムーズに動ける可能性がある」と、より広い視点でのメリットを共有する形が望ましいです。
【声かけ例】「〇〇さんがチームのために動いてくれているのはよく分かっている。ただ、今回は全体ルールを優先することが、結果的にみんなのためになるんだ。次のプロジェクトでは、そうしてもらえると助かるよ。」
・INFP(仲介者)へは、背景にある価値観を尊重して
INFPは自分の価値観や倫理観を非常に大切にします。そのため、「ルールだから」という一方的な伝え方では納得しづらくなることがあります。「あなたの思いやりは素晴らしい」と、まずはその価値観を認めた上で、「今回はその思いやりが、ルールを守ることによって、より多くの人につながるかもしれない」と、彼らの大切にしている価値観と組織の方針を結びつけて伝える工夫が有効です。
【声かけ例】「〇〇さんの優しい心遣いはチームにとって素晴らしいものだ。今回は、規則に沿うことが結果にみんなを助けることになるんだ。その点を理解してもらえると嬉しいな。」
・ENFJ(主人公)へは、良い手本となることを期待して
ENFJは人々を導くことに長けており、その影響力も非常に強いタイプです。指導する際は、その影響力をどのように活かしていけるかを一緒に考えていくことが有効です。「あなたのリーダーシップや影響力は、チームにとって大切なものだ」と称賛した上で、「その影響力をより良い方向に活かすために、今回の活動を見直してみてはどうか」といった伝え方が適しています。
【声かけ例】「〇〇さんの熱意とリーダーシップはチームにとって不可欠だ。今回は△△の部分を改善することで、さらに君の行動がみんなの手本となるはずだ。次からはその点を意識して動いてくれないかな。」
・ENFP(広報運動家)へは、ポジティブな言葉で包んで
ENFPは自由な発想と新しい挑戦を好みます。その分、決められたルールや一方的な指導には、創造性が妨げられると感じることがあります。「あなたの新しいアイディアはとても良い」と、まずはポジティブな面をしっかり認めた上で、「今回はこの基本ルールを守ることで、より多くの挑戦が実現しやすくなるかもしれない」と伝えることが、彼らの自発的な改善を促す1つの方法です。
【声かけ例】「〇〇さんが新しい風を吹き込んでくれるのはとてもありがたい。今回は基本ルールに沿って動いてほしい。そうすることで、みんなが安心して仕事に取り組めるからね。」
🔷実務・現場型(ISTJ/ ISFJ /ESTJ /ESFJ)
実務・現場型の人は、安定性や規律を大切にしています。彼らにとって、ミスとは「決められた手順を守れなかった」という事実そのものです。曖昧な表現や感情的な言葉が混ざると、かえって混乱させてしまうことがあります。そのため、指導する際は「何がどう間違っていて、次はどうすれば良いか」を明確に示すことで、より伝わりやすい傾向があります。
・ISTJ(管理者)へは、手順の再確認を促す
ISTJは責任感が強く、正確性を重んじるため、自ら深く反省する傾向もあります。人格や能力に触れるような言い方は必要ありません。「今回の提出物には、△△という手順が抜けていた」と、冷静かつ具体的に何が間違っていたのかを伝えることで、彼らは「次はこの点を見直そう」と自発的に受け止めやすくなります。
【声かけ例】「いつも正確に仕事をしてくれてありがとう。ただ、こんな会は△△という手順が抜けていたようだ。次は必ずこの部分を確認してくれると助かるよ。」
・ISFJ(擁護者)へは、周りへの影響を丁寧に
ISFJは非常に献身的で、周囲の人々のサポートを大切にするタイプです。そのため、指導の際には「あなたの行動が他の人にどんな影響を与えたか」を丁寧に、かつ具体的に伝えると効果的です。
【声かけ例】「いつも周りに気を配ってくれてありがとう。ただ今回は締切をもう少し意識してくれると、みんながより安心して仕事を進められるんだ。」
・ESTJ(幹部)へは、ルールを軸に端的に
ESTJは、秩序やルールを非常に重視する傾向があります。指導も、感情を挟まず、簡潔に、事実だけを伝える方が効果的です。彼らは論理的で結果志向のため、ルールを守ることの重要性を伝えれば、自ら改善へと動きやすくなります。
【声かけ例】「今回の対応は、規定に反していた。今後は、定められたルールを必ず守ってほしい。徹底を頼む。」
・ESFJ(領事)へは、チームの調和を軸に
ESFJは、チームの調和をとても大切にするタイプです。指導の際も、「その行動がチーム全体にとってどのような影響があったのか」を中心的に伝えます。チームの調和という彼らが大切にする価値観を軸に話を進めると、彼らの納得感につながりやすくなります。
【声かけ例】「いつも周りのことを気遣ってくれてありがとう。今回は、あなたの行動が〇〇さんに余計な負担をかけてしまった。次はみんなが助かるやり方で進めてくれると嬉しい。」
🔷柔軟・適応型(ISTP/ISFP/ESTP/ESFP)
柔軟・適応型の人は、臨機応変に行動することを得意としています。一方で、抽象的で長い説明や、細かく理屈を詰めるような伝え方は退屈に感じてしまうこともあります。そのため、指導する際には「短く、具体的に、すぐに実行できるアドバイス」を伝える事が効果的です。ミスに対しても「やってみたけどうまくいかなかった」という結果として受け止めていることが多く、その行動力を認めつつ、「次にどうすればもっと良くなるか」という視点で関わることが重要です。
・ISTP(巨匠)へは、シンプルに理詰めで
ISTPは、自分で考えて問題を解決することに強みを持っています。ルールやマニュアルに縛られることは好まず、「なぜそれが良い方法なのか」を簡潔かつ論理的に伝えましょう。「この方法は、△△という無駄が省けて、結果的にうまくいく」と、彼らが納得できる合理性のある説明を心がけましょう。彼らは自分の技術や効率性が高まることに関心があるため、必要なヒントを伝えることで、自分なりの方法で取り組むきっかけになります。
【声かけ例】「〇〇さんの技術力は素晴らしい。ただ、このやり方だと無駄が多い。次からはこの方法でやってみてくれ。その方がシンプルで結果も早く出せる。」
・ISFP(冒険家)へは、優しさへの配慮を
ISFPは感性が豊かで、自分のペースや相手の気持ちを大切にしながら行動するタイプです。そのため、強い言葉や圧のある伝え方は逆効果になることがあります。まずは「あなたの△△という配慮は素晴らしい」と、行動の意図を肯定的に受け止めた上で、「今回は規則を守ることで、より多くの人にその配慮が行き届くかもしれない」と、優しさを広げる視点で提案することが効果的です。
【声かけ例】「いつも周りに優しく接してくれてありがとう。今回は、もう少し規則を意識してくれると、みんなが安心して仕事に取り組めるんだ。」
・ESTP(起業家)へは、勢いを認めつつ確認を促す
ESTPは非常に行動力があり、「まずはやってみる」という姿勢が強いタイプです。その積極性は大きな武器になりますが、急ぎすぎることで抜けや漏れが生じることもあります。「行動力は素晴らしい」と肯定した上で、「今回は急ぎすぎた部分に少し確認漏れがあったようだ」と、具体的に振り返りを促すような伝え方が向いています。彼らは結果を大切にする傾向があるため、改善のためのポイントが明確であれば前向きに捉えやすくなります。
【声かけ例】「行動力は本当に素晴らしいね。ただ、急ぎすぎて抜けがあった。次は確認もしっかり行ってくれると、さらに君の行動が成果につながる。」
・ESFP(エンターテイナー)へは、ポジティブな言葉で簡潔に
ESFPは社交的で、人を楽しませたり場を盛り上げることが得意なタイプです。指導をする際にも、堅苦しく長い説明より、「あともう少しこうすればさらに良くなる」といったポジティブで簡潔な言葉が響きやすいです。彼らは褒められることでモチベーションが上がる傾向があるため、まずは良い部分をしっかり伝えた上で、改善点を自然に伝えるスタイルが適しています。
【声かけ例】「盛り上げてくれて良かったよ。そのおかげでチームの雰囲気も良くなった。あとはこの部分を少し直すだけで、あなたの仕事は完璧になる。」
5 実務にどう活かすか −ハラスメント視点の導入−
タイプ別の特徴を理解しても、それをどのように現場に落とし込むかが課題となります。指導がハラスメントと受け取られないようにするために、MBTIの知見を活かした具体的な実務活用法をみていきましょう。
1 指導の「見える化」と「記録」
指導がハラスメントではないことを明確にするため、問題発生時の客観的な証拠として、指導内容を可視化し、記録に残しましょう。
・1on1面談:口頭での指導後、フィードバック内容をメールで送信しましょう。特に内向型(I)のメンバーは、その場で反論したり質問したりするのが苦手です。メールを送ることで、後から内容を確認する機会を与え、認識のズレを防げます。
・タスク管理:指導内容を具体的なタスクとしてシステム上で管理しましょう。知覚型(P)のメンバーには、「このタスクは△日までが目安だけど、進捗で困ったら相談してね」と柔軟性を持たせつつ、期限を意識させます。
2 指導内容の「客観性」を担保する
感情的な指導を避け、事実に基づいた建設的なフィードバックに徹することは、ハラスメント防止に不可欠です。
・事実と行動の分離:「あなたのせいで」ではなく、「提出遅れによって、プロジェクト全体に1日遅れが発生しました」と事実と影響範囲を明確に伝えましょう。これは特に感情型(F)の社員に、自分自身を否定されたと誤解されないために重要です。
・数値やデータでの裏付け:思考型(T)の社員への指導には、「このプロセスを改善すれば、工数が20%削減できる」といった具体的なデータを示しましょう。これにより、指導の合理性を理解してもらい、納得感を高めます。
3 心理的安全性を確保する「対話」を設計する
心理的安全性とは、チーム内で対人関係のリスクを恐れることなく自由に意見を表明できる状態のことです。この心理的安全性を確保するため、一方的な指導ではなく、双方向の対話になるように促しましょう。これにより指導を受けた社員が「いつでも相談できる」という安心感を持ち、ハラスメントと受け取る可能性を低減させます。
・質問を投げかける:指導の最後に「今回のフィードバックについて、どう感じましたか?」「何か困っていることはありますか?」と相手の意見を聞く時間を設けます。
・選択肢を与える:例えば知覚型(P)の社員には、「改善策としてA案とB案があるけど、どちらがやりやすい?」と選択肢を提示し、自主性を尊重します。これにより、一方的な指示ではなく、本人の意思決定を尊重する姿勢を示せます。
6 まとめ
効果的な指導とハラスメント防止は、決して相反するものではありません。相手を理解し、尊重する姿勢があれば、指導は単なる注意ではなく、個々の成長を促すポジティブな機会となります。MBTIは、そのための有用なツールとなり得るでしょう。
7 専門家に相談するという選択肢
MBTIを活用することで、相手にあった伝え方や関わり方のヒントが見えてくる事があります。でも実際には、「タイプを理解していても、すれ違ってしまった」ーそんな場面もありますよね。
正しく伝えたい。でも、自分の感情もコントロールしきれない。そんな時、自分自身の心の状態や葛藤を安心して整理できる場所があることは、とても大切です。
プラットトークスでは、臨床心理士や公認心理師といった専門家が、指導や人間関係の中で生まれる
”心のモヤモヤ”に丁寧に寄り添います。匿名・オンライン形式なので、気軽に相談が可能です。迷った時は、1人で抱え込まず、話すことから始めてみませんか?