ハイブリットワークなど、働き方が多様になった現在でも、
多くの方が一日の大半を過ごしているオフィス空間。
その環境は、気分やパフォーマンスに大きな影響を与えると言われています。
また一方で来客の多いオフィスでは、その空間は会社の顔。
業界によって見られる尺度は違いますが、どういった思想でビジネスに取り組んでいるのか、
文字や数字では伝わらない感覚的コミュニケーションの場でもあります。
今回は、そんなオフィス空間の価値をさらに高める一つの方法として、
“季節の花を飾る”オフィス装花のメリットをご紹介させていただきます。
1. 対内外へ経営者の高い意識が伝わる
物価高騰の折、頻繁なメンテナンスが必要となる生花を飾るという行為は、コスト面から考えると合理的とは言えないことです。しかしながら、目に見える物質的な豊かさではなく、幸せや自由といった目には見えない内面の豊かさの価値が高まると言われているこれからの時代、本質的思考による選択として、集う人への敬意や愛情を言葉なくして表現できるのが生花の魅力です。
2. ストレスケアとメンタルヘルスの向上
植物や自然の光があるオフィスは、心のリフレッシュ効果が期待でき、メンタルヘルスの向上にも寄与します。緑には目を休め、花には幸福感を高める効果があると言われており、花を身近に置くことで、自然とのつながりを感じることができ、心に安らぎをもたらします。そうした個々の心の変化から、オフィス環境の硬い雰囲気を和らげる効果も期待できます。
3. 右脳活性による創造力への影響
四季に恵まれた日本では、自然によるインスピレーションから、独自の素晴らしい文化芸術が生まれ育まれてきました。左脳偏重になりがちなビジネスマンにとって、植物は右脳に刺激を与えてくれる自然との繋ぎ役でもあります。分析力や論理的思考といった左脳領域のトレーニングだけでは何か足りない、と感じる時には“ひらめき”や“創造力”を司る右脳への刺激を習慣化されてみることをおすすめします。
以上3点のメリットをお伝えしましたが、季節の移ろいを植物から感じる穏やかな喜びは、マインドフルな日々をおくる支えにもなります。オフィス空間がそこで働く人々の心に与える影響について、改めて考えるきっかけとしていただけますと幸いです。
ご縁をいただき、プラットワークス様のオフィスにも季節のお花をお届けさせていただくこととなりました。これから少しずつ、アレンジメントの画像も添えて、オフィスを彩る季節の植物をご紹介させていただけたらと思っておりますので、お付き合いの程よろしくお願い致します。
寄稿
フラワーデザイナー/臨床美術士
Botanicalism花教室 代表
松永 有加